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南国で生活する人の活動日記

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北核に対する麻生氏の発言-「言論の自由」という問題ではない 中国が懸命に説得を続けているのに
なんとも危うく、不見識な発言だ。核兵器の保有に関する麻生外相の国会答弁は
聞き捨てならない。

「隣の国が(核兵器を)持つとなった時に、一つの考え方としていろいろな議論を
しておくのは大事だ」 「無知なままいくより、きちんと勉強した上で持たないという
のも一つの選択だ」

日本も核兵器を持つべきかどうか。そんな議論を始めようということなのか。

外相の指摘を待つまでもなく、この問題はすでに自由に論議されている。「核の抑止力」
は国際政治を論じるうえで中心テーマのひとつだ。

むろん、国内では核保有への反対論が主流だが、政治学者らのなかには、日本が
核武装を論議するだけでも中国や米国を牽制(けんせい)できるという意見もある。

しかし、外相という立場でこの論議を後押しするような発言をするとなると、話は別だ。

政府の立場は「核兵器を持たず、つくらず、持ち込ませず」の非核三原則を維持する
ことで一貫している。安倍首相も「この話はすでに終わった議論だ」とはっきり語っている。

なのに、その政府で外交政策の責任者をつとめる人物が「議論を」と言えば、では
日本は政策変更を考えているのか、と受け取られる恐れがある。間違ったメッセージ
を世界に発しかねない。

さきに自民党の中川昭一政調会長が同様の発言をしたとき、そのニュースは世界各国
で報じられた。北朝鮮が持てば、次は日本か、韓国かなどと「核ドミノ」の懸念が語られ
ている時である。注目を集めるのは当然だ。

麻生氏の発言は、ここにもうひと波乱起こそうということなのだろうか。非核三原則は
守ると言いつつも、この時期に、そんな危うい発言を繰り返す外相の見識を疑う。

いま、国際社会は北朝鮮に核を放棄させるため国連の制裁決議で結束し、圧力をかけ
ようとしている。ライス米国務長官は日本、韓国、中国を駆けめぐる。中国の唐家シュワン
国務委員らは平壌に乗り込んで、金正日総書記の説得にあたった。懸命の外交努力が
続いているのだ。

そのときに日本の外相が核について語るべきことがあるとすれば、それはなぜ日本は
持たないかという、核不拡散にかける思いのはずだ。核保有の問題をもてあそぶかの
ような発言は慎むべきだ。

批判に対し、麻生氏は「言論を封殺するという考え方にはくみしない」などと答えた。話を
すり替えてはいけない。外相や自民党政調会長といった、政府与党の重い立場にある
人の発言として不適切だと、その内容を問うているのだ。「言論の自由」を振りかざす
問題ではない。

北朝鮮にどうやって核を手放させるのか。世界が知恵を絞っている時に、政府与党から
方向違いのメッセージが出され、誤解を招くのは迷惑だ。

ソース:asahi
http://www.asahi.com/paper/editorial20061020.html
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